省エネ・再エネリフォーム事例 戸建住宅-03

日本家屋外観
リビングの太鼓梁
長いワークデスク
大きな玄関収納
和室
造作建具・家具

築30年の日本家屋を高断熱化
建築寿命が45年以上延び、新築するよりも経済的効果大

国土交通省が推進する「長期優良住宅化リフォーム事業」の基準を満たし、耐震性能+断熱性能を高めることで建築の長寿命化を図りました。
新築に比べ、リフォームの方が経済的にもお得に建築寿命を延ばすことができました。

住宅の概要

・建築年      :1985年 ・構造       :在来軸組み工法 ・敷地面積     :192.85㎡(58.33坪) ・1階床面積      :74.94㎡(22.67坪) ・2階床面積      :55.89㎡(16.90坪) ・延床面積     :130.83㎡(39.57坪)

リフォームの概要

・工期  :2015年10月解体工事着手
~2016年1月竣工
・費用  :3,000万円(税込) ・事業者 :株式会社シンクタウン

リフォームのポイント

床断熱


スケルトン後の大引きを利用し、断熱性能を高めるため高性能フェノールフォームを使用しています。

壁断熱


既存の構造材に対して耐震補強を行い、断熱性能を高めるため高性能フェノールフォームを使用しています。

屋根断熱・天井および耐震壁補強

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小屋裏だった屋根裏を解体し、小屋裏にあった太鼓梁をあらわしにして天井を吹き抜けにする事で印象的なリビングの空間が出来上がります。
屋根断熱は断熱性能を高めるため高性能フェノールフォームを使用しています。
屋根の吹き抜けにした勾配天井も構造用合板で水平構面補強を行い、耐震壁補強とあわせて耐震性能を上げています。

既存梁と補強梁+補強柱

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軸組図
工事前となる既存建物の耐震診断を行い、耐震性能を高める為に耐震補強計画図を作成します。その補強計画を基に既存の構造を上手に利用しながら補強梁や補強柱を施すことで耐震性能が格段に良くなります。
※リフォームをご検討の方で補強計画図をご覧になりたい方は別途お問い合わせください。

小屋壁補強


小屋裏内の小屋壁補強

耐震補強


内部解体後の太鼓梁と2階部分耐震壁補強

樹脂サッシ入替


樹脂サッシ

リフォームによる効果

耐震性の安心

精密診断法による評点が0.12(倒壊する可能性が高い)から、1.33(一応倒壊しない)に改善し、地震への心配が少なくなりました。

パッシブと断熱性能の向上

既存家屋の軒庇と窓計画を季節に合わせて上手に行うことで、夏はよほどでなければエアコンは使わず、冬でも床暖房を使わなくても良い日も多く生活の快適性が上がりました。

リフォーム後の感想

断熱効果だけでなく気密性も上がり、窓を閉めるとリフォーム前は聞こえていた人が通る音や車の音などの外の音が聞こえなくなり静かになりました。
今回の家族の変化にあわせたリフォームの基本計画プランを考えていただいたことで、家族間の距離感も上手に取れていてプライベートや家族との時間も大切にできています。

リフォーム施工時の注意点・補助金活用

リフォーム施工時の注意点

  • 亡くなったお父様が残してくれたこの家で子供世帯と一緒に暮らす為に、二世帯住宅にリフォームする計画として始まりました。
  • お母様にとってたくさんの思い出が残るこの家をリフォームするにあたり、お気持ちの整理もありましたが、耐震補強や断熱改修による性能向上のメリットを丁寧にお伝えし、ご安心いただきました。
  • 工事期間中に、お父様の思い出が残る箇所をどこか残したいとご要望がありました。
    一旦工事を中断しご意見をお聞きした上で、ずっと使い続けていたリビングのガラス入りドアをリペアしてきれいに再利用したり、出窓にあった化粧柱を同じくリペアして再利用したりとご対応させていただきました。

補助金活用

  • 本物件では「長期優良住宅化リフォーム推進事業」(国土交通省)の補助金を活用しました。
協力:株式会社シンクタウン
https://thinktown.co.jp/
※物件の詳細については、上記事業者にお問い合わせください。また、本ページにおける各情報は、情報提供を目的として作成されたものであり、特定の商品の売買等を推奨・勧誘するものではありません。