はじめての住宅契約

はじめに

2022年4月に成人年齢が18歳に引き下がりました。そのため、高校生でありながらも家の契約を行うことができるようになりました。
家を借りる前にどのような準備が必要なのか、どのような注意が必要なのか一緒に見ていきましょう。

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  • 住人すみと

    春から大学に通うため、一人暮らしを考えている高校3年生。新成人。

01借りたい物件を考える

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住人

大学生になるから一人暮らしの部屋を探してるんだ。

条件とかは考えているの?
住む前にきちんとどんな部屋がいいか条件を考えないと後悔するわよ。

住人母

住人のお母さん

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住人

大学から近くて、風呂とトイレがあって近くにコンビニとかドラッグストアがあるといいな。
とりあえずインターネットを利用してどんな物件があるのか調べてみるよ。

住宅契約のポイント1

物件はたくさんありますが自分の希望条件にあったものを探すのはなかなか容易ではありません。長い期間住むことを想定して後悔がないようにきちんと調べましょう。
物件は不動産会社の物件案内書や賃貸情報誌、新聞広告やインターネットなどを利用して情報を見ることができます。

02物件探しと物件の確認

どのようなご相談でしょうか?

社員

不動産会社社員

住人画像

住人

春から一人暮らしをするための物件を探しています。
物件案内書にあったこの物件について考えていて。

間取り

こちらの物件ですね。
他にも気になる物件などございますか?こちらからも条件をお伺いして複数ご案内してもよろしいでしょうか?

社員

不動産会社社員

住人画像

住人

よろしくお願いします。

住宅契約のポイント2

物件の契約は不動産会社で行います。どのような物件にするか決めたら不動産会社で相談をしたり、契約を行います。
物件を決める前には必ず以下のことに注意しましょう。

  1. 現地の確認

    必ず現地と部屋の確認をする。時間や曜日によって環境が変わる場合もあります。

  2. 物件の内見

    間取りの図面と照らし合わせて使い心地や広さを確認する。風当たりや日当たりをはじめ、室内の設備(エアコンやコンロ、照明や給湯器等)、マンションやアパートの場合は共有部分の確認をしましょう。

  3. 交通・環境

    最寄り駅からの交通手段や交通量、騒音や周辺の建物や工場の有無などを確認する。

  4. 利便施設等

    学校やスーパー、病院や役所等の有無を確認する。

また極端に賃料が安い等の物件には注意が必要です。物件選びは慎重に行いましょう。

 

03内見

こちらが内見のお問い合わせをいただいた物件になります。

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不動産会社社員

内見
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住人

ありがとうございます。
(駅からも近いし、歩いてすぐにはコンビニもドラッグストアもあった。
エアコンが備え付けじゃないのは減点だけど、それ以外は条件を満たしてるし良さそうだな。)

04入居申し込み

それでは、こちらの物件の入居申込書の記入をお願いします。
入居申込書は契約書ではないので、契約が締結するまでは借りることが決まったわけではないので注意してくださいね。

社員画像

不動産会社社員

入居申込書
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住人

わかりました。

住宅契約のポイント3

基本的に物件を決めたあとは貸主との契約をする前に物件申込書を記入することが多いです。
契約書ではないため、貸主との契約が完了するまで借りることができると決まったわけではないので注意が必要です。
また物件申込書はいくつかの物件比較検討中の段階で記入することはやめましょう。

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住人

契約にはどのようなものが必要でしょうか?

金銭的な面では私達の方への仲介手数料と、不動産の持ち主への敷金(保証金)、礼金、共益費が必要になることが多いです。契約面に関しては連帯保証人の登録が必要になってきます。
また、契約するまえに重要事項説明書についてもこちらから説明をいたしますので、よくご確認をお願いします。

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不動産会社社員

住人画像

住人

家を借りるって思っていたよりも確認事項が多く、お金もかかるんですね。

住宅契約のポイント4

重要事項説明書は契約書と共にとても重要な書類となっています。
宅建業法で不動産の販売等の業者に対し重要事項の説明を義務付けています。重要事項説明を受ける際は記載の内容やそれ以外のことでも、疑問に思ったことは必ず伝えましょう。

05契約の締結

それでは契約書の内容をよく確認してサインと押印をお願いします。

社員画像

不動産会社社員

住人画像

住人

(すみずみまで内容を確認したし、大丈夫なはず。)

住宅契約のポイント5

契約書は必ず内容を確認してからサインをしましょう。 特約がある場合は借りる側に不利な内容であっても原則有効なので必ず確認をしましょう。
契約完了後、カギの受取が行われます。カギの受取はできれば仲介業者立会いのもと行い、入退去時の確認チェックリストを作成し持参すると良いです。

参考:賃貸住宅トラブル防止ガイドライン
住宅賃貸借(借家)契約の手引き

記事ID:109-001-20241024-010580