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空き家を放っておくとどうなる?

最終更新日:令和2(2020)年9月11日

親や親戚からの相続、転勤や入院。
こうした誰にも訪れる人生の変わり目に空き家が生まれています。
空き家を放っておくと、ご近所やご子息に大きな影響を及ぼします。
具体的には、下記をご覧ください。

都内の空き家数・傾向【データ集】

1 空き家を放置すると・・・

空き家を放置すると・・・画像

住宅はあなたの大切な財産です

 空き家を適正に管理せずに放置し続けると、傷んでいくばかりか、近所の方々に迷惑をかけることになります。
 住宅はあなたの大切な財産です。売却、賃貸など、将来どうするか決まった時に困らないよう、適切に管理する事が重要です。

適正に管理し、しっかり残す画像

空き家に関するQ&A

Q1 実家を相続したけど、どこに相談すればいいの?

A  相続や売買などお困りの内容に応じて、専門家による相談窓口等へまずはお問い合わせください。

Q2 所有者が長期入院などで不在になったとき、その家はどうやって管理すればいいの?

A  所有者の親族で管理を行うことを検討しましょう。定期的な換気、郵便物の確認、ごみの不法投棄の有無、雨漏りや外壁の剥がれ、敷地内の植栽などの確認を行う必要があります。
 親族で建物の管理ができない場合、民間企業やNPO等が行っている空き家管理サービス(有料)を利用することで、建物の管理を委託することも可能です。
 家で異変があった時に備えて、隣近所と連絡を取り合える関係を築いておくことも大切です。

Q3 空き家をリフォームするのにどのくらい費用がかかるのか分からない

A  リフォーム内容や査定する企業によって費用が変わります。複数のリフォーム会社から見積りを取り、適正な価格を知る事が大切です。

Q4 将来、自分たちがいなくなった後、この家はどうしたら良いか心配

A  家財の整理を日頃から進めておくことも大事です。また、空き家になるきっかけは「施設入所」や「相続」などが多いため、専門家に相談するなどして、土地や建物の権利関係を確認したり、遺言を作成しておくなど、元気なうちにご家族の方と話し合っておくことが大事です。

2 都内の空き家の状況

 総務省が発表した「平成30年住宅土地・統計調査(概数集計)」によると、都内の空き家数は約81万戸、空き家率は10.6%で、平成25年の前回調査と比べて、空き家数は若干ながら初めて減少し、空き家率も微減しました。
 一方、全国の空き家数は849万戸、空き家率は13.6%で、同前回調査と比べて、いずれも若干上昇し、過去最高となりました。(図1)

 下記に記載するデータは平成30年住宅・土地統計調査(総務省)に基づくものです。

図1
朽ちた空き家

 平成30年の東京都の空き家総数81万戸のうち、活用可能と想定される「腐朽・破損なし」の空き家数は約69万戸です。また、活用可能な空き家は、賃貸用の住宅が多く、「腐朽・破損あり」の空き家数は約12万戸であり、空き家総戸数の約15%を占めています。このうち、長期不在等のものは約4万戸あることがわかります。(表1)

表1

ヤドカリ

 東京都区部の空き家数は、世田谷区(5.0万戸)が最も多く、大田区(4.8万戸)、足立区(4.0万戸)と続いています。また、空き家率は、豊島区(13.3%)が最も多く、港区(12.4%)、中央区(11.9%)と続いています。(図2)

図2

 東京都多摩部の空き家数は、八王子市(3.5万戸)が最も多く、町田市(2.0万戸)、府中市(1.5万戸)と続いています。空き家率は、国立市(14.8%)が最も多く、昭島市(13.3%)と小平市(13.3%)が同率で続いています。(図2)

図3