空き家を取得した際にすべきこと
取得した空き家の管理やお手入れなどについてご説明します。
空き家の適正な管理
空き家の利活用がすぐに決まらない場合などは、空き家の管理が大切です。空き家管理の基本は「定期的な点検」と「お手入れ」。ひとりで大変な場合は親族などとも協力して、無理なく続けることができるよう工夫しましょう。
また、近隣の方々と連絡を取り合うことも大切です。難しい場合には、空き家の管理サービスを利用することもできます。
STEP1 まずやっておきたいこと
ご近所にお声掛けする
空き家になることが分かったら、ご近所の方にもその旨を伝えておきましょう。できれば、緊急の場合に備えて、自身の連絡先を伝えておきましょう。
空き家になった後も、できるだけこまめに近隣に声掛けしておくと、近隣の方も安心されるようです。
また、建物の管理と併せて、周辺の状況などを確認しておくと、不法侵入者・不法投棄等のリスク回避にもつながります。
⽕災保険に⼊る
空き家は、たとえ定期的に管理をしている場合でも、人が住んでいる家屋に比べて火災や風災、盗難に対するリスクが高くなります。
特に、今は誰も住んでいないけれど、いつか売却したい、賃貸に出したいとお考えの方は、火災保険に加え、水災、盗難、水漏れなどに対応した保険への加入を検討しましょう。
不審者の侵⼊等を予防する
人を感知して点灯する照明器具(人感センサー付ライト)などの設置は、不審者の侵入防止に効果的です。
塀や柵、生垣などは、定期的に手入れし、見通しを良くしておき、周りに足がかりになるようなものを置かないようにしましょう。
STEP2 定期的な点検とお⼿⼊れ
できるだけこまめに管理するようにしましょう。また、大雨や台風、地震の後は必ず点検を行いましょう。
東京空き家ガイドブックP16より引用
具体的な作業の例
作業・点検項目 | 作業内容 | |
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近隣 | 近隣へのご挨拶 |
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内部 | 玄関や窓の施錠の確認 |
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通風・換気 |
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通水 |
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清掃 |
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室内の雨漏り・カビ・床の状況の確認 |
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設備機器確認 |
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外部 | 郵便物等の整理 |
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玄関周り・敷地周りの清掃 |
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屋根・軒裏・外壁等の点検 |
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バルコニーの排水口 |
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庭木・雑草の確認 |
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庭のごみの確認・処理 |
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塀 |
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自分でできないときは
遠方に住んでいる、年齢的につらくなってきた等の場合は、専門の管理業者に委託することも検討しましょう。
また、管理の内容によって⾦額が変わるので、複数の業者から見積りをとって適正な価格を知った上で依頼しましょう。
STEP3 気になることには早急に対処
気になることが見つかったら、早急に対処しましょう。特に雨漏りについては早めの対処が重要です。
空き家の管理サービスについて
空き家の管理サービスとは、空き家の所有者等に代わって、外観の確認・点検や室内の通風・換気などを行うサービスです。
報酬を得て管理サービスを提供する事業者は、不動産業や管理業者のほか、工務店、造園業者、警備業者、NPO法人など多岐にわたっています。
管理の内容によって金額が変わるので、複数の業者から見積りをとって適正な価格を知った上で依頼しましょう。
ご相談の際には、「空き家ワンストップ相談窓口」へご連絡ください。
出典:「個人住宅の賃貸流通の促進に関する検討会資料及び最終報告書」(国土交通省)を基に作成
相談事例
予期せず空き家の所有者になりました。どのように対応したらよいでしょうか︖
相談内容とお悩み解決プロセスは以下からご覧ください。
参考ページ
東京空き家ガイドブック
東京住まいの終活ガイドブック
イベント情報一覧
東京都空き家ワンストップ相談窓口
お問い合わせ先
民間住宅部 計画課 空き家施策企画担当
(直通)03-5320-5148